ryusenji's blog

掲示板法語と寺報を中心にアップします。

2026.7 掲示板法語

2026.7 掲示板法語

 7月の法語は「人生は 勝ち負けだけで はかれない」です。

 

 先月から開催されている「サッカーワールドカップ」には史上最多の48か国が参加しました。そのうち、頂点を極めるのはたったの1か国ですから、選手には身体能力だけではなく、相当な精神力や努力が要されることでしょう。

 

 スポーツ哲学者のヘザー・リードは「人は幸が不幸か、人間の卓越性をみることだけでは満足できない。もっとも優れた者を選び取る勝ち負けに魅了されてきた」と言われました。英雄には誰もが憧れるものですし、より強い者を求めるのは人間だけではありません。あらゆる生物が生き残りをかけてより強い種を守るため、無意識のうちに「強いモノ」を要求してきたのです。 

 
 しかし、人間には「負けを知る者」にしか持ち得ることのできない「強さ」があります。2016年のリオデジャネイロオリンピックでレスリング女子の解説を担当された吉村祥子さんは、金メダルを逃した吉田沙保里選手について「負けを知った強みが生まれた!!」とコメントされました。 


 勝ち続ける人生などありません。私たちは生まれた以上、誰もが恐れる「老・病・死」にいつか必ず飲み込まれてしまいます。その思い通りにならない出来事を通して、たくさんのご縁に生かされていることを知り、ますます人生が深められていくのではないでしょうか。

 

 負けを知る強さは、勝ち続けることによってすり減っていく精神を包み込み、勝敗を超えた世界を知らしめるのです。

2026.6 掲示板法語

2026.6 掲示板法語

 6月の法語は「邪魔なものがあるのではなく 私が邪魔なものをつくっている」です。

 

 今年も梅雨の季節がやってきました。出かける日が雨天になると「今日に限って、どうして・・・」と思うものですが、その一方で雨を待っている人がおられることも事実です。

 

 4月に本山で大きな行事があり、全国各地から多くの参拝者が訪れました。半年以上前から計画を企て、やっと迎えた当日・・・大雨で高速道路が渋滞し、昼食の時間がなくなってしまった方たちもおられ、その日の天候を誰もが恨みました。しかし、翌日テレビをつけると、当時、山火事の被害が広がっていた岩手県では何日も雨が降らず、待ちわびておられるとのニュースを目にし、次の法語を思い出しました。 

 

   うっとうしい雨です。 でも、雨がうっとうしいのではありません。 
     うっとうしいと思う心がうっとうしくさせるのです。 

 

 この世には努力次第で、変えられるものと変えられないものがあります。変えられないものを思い通りに変えたいと思う心こそが「苦しみ」の原因なのです。

2026.5 掲示板法語

2026.5 掲示板法語

 5月の法語は「その決めつけが 視界を狭くする」です。

 

 目まぐるしい開花ラッシュを迎え、本格的な春を感じる頃となりました。私たちは開花の状態だけを見て「かわいい」「きれい」と愛でますが、実は冬の寒い時期から開花の準備を始めていますし、枯葉になると土に伏して実を抱いて「いのち」のバトンをつないでいます。断片的な「いのち」しか知らない私たちに、一連の営みを通して讃えるべき「いのち」であることを教えてくれています。 

 

 このことは人に対しても同様です。人の気持ちは主に言葉として表現されますが、それらは一時的な感情に過ぎません。しかし、私たちは言葉に執われる生きものですから、断片的な感情表現で相手を判断し、全てを分かったような気持ちになってしまいます。その決めつけによって、視界がどんどん狭くなり、人間関係を悪化させるのです。

 

  お釈迦さまが説かれました『無量寿経(むりょうじゅきょう)』のなかに「和顔愛語(わげんあいご)」という言葉が出てきます。やわらかな表情と、相手を思いやる言葉で人に接することを勧めておられる大切な教えです。いろんな人間関係のなかで生かされている私たちの唯一のコミュニケーションツールである「言葉」の使い方を間違えないように、くれぐれも気を付けなければなりません。

Zoom「仏恵功徳の会」2026.4開催のご案内&会費振込先

「仏恵功徳の会」は月に一度、加来雄之先生(大谷大学名誉教授・親鸞仏教センター副所長)をお招きして、『浄土論註』を学んでおります。

  4月の開催日時は、30日(水19時30分からです。ご受講くださる際に、お持ちのお方は『真宗聖典』(東本願寺)、『真宗聖教全書』第1巻(大八木興文堂)、『解読浄土論註』(東本願寺)をご用意ください。お持ちでないお方につきましても、レジュメだけでお分かりいただけるようにご講義くださいますので、ご心配は要りません。※開始時間が19時30分になりました。お間違えのないよう、お願い致します。

 この勉強会は、オンライン会議システム「Zoom」を使用して開催し、講義録画を当日のうちにクラウドにアップして参加費をいただいている皆様にご案内させていただくシステムですので、当日のご参加が困難な方につきましても、後日ご覧いただくことが可能です。(※Zoomへ御入室の際には、お名前をご明記ください

 またパソコン操作が苦手なお方や、タブレットスマートフォンをお持ちでないお方につきましても、快く受講していただきますため、講義音源CDとレジュメを郵送させていただきますので、ご遠慮なくお問合わせください。その他諸々、ご希望がございましたら吉岡までご相談ください。

 過去のレジュメや動画等がご入用の方にも、参加費と同額でお分けしておりますので、ご希望のお方はお申し出ください。

 始めてご参加くださいますお方は、happy_okamaroko@yahoo.co.jp までお名前、ご住所、電話番号、メールアドレスをご明記のうえ、参加費(一般 1回 2,000円、学生 1回 1,000円)を下記の振込先までご送金いただきますよう、お願い致します。2回目以降のお方は、ご入金の確認ができ次第、ミーティングIDとパスワードをお伝え致します。またお友達をご紹介された場合は、吉岡までご一報くだされば幸いです。

 なお、勉強会当日の4月30までにご送金が困難なお方につきましても柔軟に対応させていただきますが、可能な限りご協力いただきますよう、宜しくお願い致します。

 

【今後の開催日】 

 5月休会   6月18日(木)

 

【振込先】

  paypay銀行(「ジャパンネット銀行」より社名変更)

  はやぶさ支店

  店番号    003

  口座番号   6878380

  ※手渡しも可能です。数回分の一括入金にも対応しています。

        会費の領収書がご入用の方は、吉岡までご一報ください。

2026.4 掲示板法語

2026.4 掲示板法語

 4月の法語は「幸せに気がつかないことを 不幸という」です。

 

 先日、大荷物を携えて電車で移動しなければならない予定のところ、悪天候のなか、片道1時間以上もかけて車で送迎してくださる有難いご縁に恵まれました。 


 近年さまざまな分野で機械化が進み、「有り難う」を言えない人が増加傾向にあるようですが、この言葉は仏教に由来するもので、明治時代以降になって標準語として全国的に普及した歴史ある大切な日本語です。 言うまでもなく「有り難う」は「有るこ
とが難しい」という意味で、私たちの執着する「自分」という存在が多くの縁によって成り立っていることを指します。

 

 日々の暮らしのなかで、当たり前のように成り立っていること一つひとつを丁寧に振り返ってみますと、それらはすべて奇跡の積み重ねであることに気がつくはずです。 


 心理学の研究でも「感謝の気持ちを持つ人は、免疫力が高く、痛みの耐性が強く、血圧も低い。またよりポジティブで、生きがいや喜びを感じやすく、全体的な幸福感が高い」と発表されています。

 

 私たちは現状への不満を「不幸」だと思いがちですが、実は幸せに気がつかずに感謝できない状態を「不幸」というのではないでしょうか。

Zoom「仏恵功徳の会」2026.3開催のご案内&会費振込先

「仏恵功徳の会」は月に一度、加来雄之先生(大谷大学名誉教授・親鸞仏教センター副所長)をお招きして、『浄土論註』を学んでおります。

  3月の開催日時は、25日(水19時30分からです。ご受講くださる際に、お持ちのお方は『真宗聖典』(東本願寺)、『真宗聖教全書』第1巻(大八木興文堂)、『解読浄土論註』(東本願寺)をご用意ください。お持ちでないお方につきましても、レジュメだけでお分かりいただけるようにご講義くださいますので、ご心配は要りません。※開始時間が19時30分になりました。お間違えのないよう、お願い致します。

 この勉強会は、オンライン会議システム「Zoom」を使用して開催し、講義録画を当日のうちにクラウドにアップして参加費をいただいている皆様にご案内させていただくシステムですので、当日のご参加が困難な方につきましても、後日ご覧いただくことが可能です。(※Zoomへ御入室の際には、お名前をご明記ください

 またパソコン操作が苦手なお方や、タブレットスマートフォンをお持ちでないお方につきましても、快く受講していただきますため、講義音源CDとレジュメを郵送させていただきますので、ご遠慮なくお問合わせください。その他諸々、ご希望がございましたら吉岡までご相談ください。

 過去のレジュメや動画等がご入用の方にも、参加費と同額でお分けしておりますので、ご希望のお方はお申し出ください。

 始めてご参加くださいますお方は、happy_okamaroko@yahoo.co.jp までお名前、ご住所、電話番号、メールアドレスをご明記のうえ、参加費(一般 1回 2,000円、学生 1回 1,000円)を下記の振込先までご送金いただきますよう、お願い致します。2回目以降のお方は、ご入金の確認ができ次第、ミーティングIDとパスワードをお伝え致します。またお友達をご紹介された場合は、吉岡までご一報くだされば幸いです。

 なお、勉強会当日の3月25までにご送金が困難なお方につきましても柔軟に対応させていただきますが、可能な限りご協力いただきますよう、宜しくお願い致します。

 

【今後の開催日】 

 4月30日(木)   5月休会   6月18日(木)

 

【振込先】

  paypay銀行(「ジャパンネット銀行」より社名変更)

  はやぶさ支店

  店番号    003

  口座番号   6878380

  ※手渡しも可能です。数回分の一括入金にも対応しています。

        会費の領収書がご入用の方は、吉岡までご一報ください。

2026.3 掲示板法語

2026.3 掲示板法語

 3月の法語は「その心地よさ 実は危険です!!」です。

 

 千葉県の市川市動植物園で、今もっとも注目を集めているのは生後6か月の子ザル「パンチくん」です。彼は生まれてすぐ母親に育児放棄され、人間を親代わりに成長しましたが、1月中旬、サルの群れで生きるため、サル山へ放たれました。

 

 しかし、そこではうまく馴染めず、飼育員さんがくれたオランウータンのぬいぐるみをいつも抱えて不安そうに過ごしています。幼少期のサルは基本的に母親にしがみついて育つものですから、彼の不安は計り知れませんが、パンチくんはいずれサルの世界に帰るべき存在・・・今は辛くてもサル社会に慣れる他ないのです。 

 

 私たちも居心地の良い環境で過ごしているだけでは成長することができません。思いますと、自分の未熟さは価値観の違う人や、まったく違った世界観に生きる人から学ぶことが多いのではないでしょうか。

 

 親鸞聖人は、自分の価値観を正義とした世界に閉じこもっている有りさまを「疑城胎宮(ぎじょうたいぐう)」と言われました。自分だけを信じている心を「疑い」と指摘された上で、いかにその状態が心地良いのかを「城」「胎(=お母さんのお腹のなか)」「宮(=宮殿)」という言葉で表現されています。自分の価値観の殻を破ってくださる存在に出遇(あ)うことを怖れずに生きていきたいものです。