新年、あけましておめでとうございます🎍
昨年は、新型コロナウイルスの感染拡大という未曾有の事態に見舞われ「ウイズ コロナ」と言われる新しい生活形態とともに、お寺の在り方にも大きな変化がもたらされた1年でした。
目に見えるものは全て変化し続け、常なるものなど1つも存在しないことを教えられました。
今年も、そしてこられかも何が起こるか分かりませんが、諦めることなく工夫しながら精進してまいりたいと思います。
さて、今月の法語は【年頭に「今年こそは」と、意気込む私】です。
新しい年をお迎えして、「今年こそは」と心新たに豊富を胸にしておられる方も多いのではないでしょうか。子供の頃、年度初めに新しい教科書をもらった時、大人になって新しい手帳を買った時、いつも「今年こそは綺麗に使おう」と意気込んでいたことを思い出します。
しかし、最後まで新品のような美しさを保ったままで使えた試しはありません。縁によって、それらは汚れたり、破れたり、折れ曲がったりしたものでした。
世間では、年頭に神社へ初詣に出かけられる方も多いでしょう。参詣者はお賽銭を投げて、神様に「無病息災」「家内安全」「商売繁盛」をお願いします。絵馬に願い事を書き、お守りを買って、「よし！ これで今年一年は大丈夫だ！」と安心しますが、本当に大丈夫でしょうか。
人間は偶然この世に生を受けた限り、「老・病・死」といういのちの宿題を抱えていることを忘れてはなりません。思い通りにいかない出来事を通して、仏さまの教えに我が身をたずねさせていただきましょう。
本年も、よろしくお願い致します。
