2024年になりました🎍
1月の法語は「受け継がれてきたものと であいなおす 1年に」です。
今年は、親鸞聖人が『教行信証』を著され、浄土真宗の教えを開かれた「立教開宗(りっきょうかいしゅう)から800年の大切なご縁をいただいている年です。
800年という年月はとても長いですが、実はその遥か昔から人々は迷いを見つめて歩んできました。先人たちのこのご苦労を通して初めて、今私が苦しみの多い世界で生きることに意味を見出せるのではないでしょうか。
「立教開宗」の「宗」という字には、
①宗承…大切なものとして受け継がれてきた
②宗旨…私の一番大切なもの
という意味があります。この2つの意味に共通しているのは、あったほうが良いものではなくて、なくてはならないものを求めてきた歴史です。
「分断社会」と言われる現代は、受け継がれてきたものや、受け継いでいかなければならないものを見失い、自分さえ良ければそれで良いという考えが主流になっていますが、このような時代だからこそ、ご先祖から大切に受け継いできたものと改めてであいなおし、なぜ大事なのかを考えなければいけません。
先人たちが向き合われた「迷い」に鈍くなり、麻痺していくなか、忘れてはならないことをしっかりと見つめていくことが、今を生きる私の使命なのです。